ここから先は唐突に「しゅごキャラ!」にはまったさかきがノリだけでパロった
まぁ、そうゆう感じの代物です。
パロ物に興味のない方、嫌悪感を抱かれる方は速やかにお戻りください。

ちなみに今回の配役は
藤崎なぎひこ → 雲雀
辺里唯世 → 骸
相馬空海 → ツナ
の設定です。よろしいですか?

原作(アニメ)に忠実なパロではありません。
そもそもしゅごキャラは基本出てきませんがよろしいですか?

よろしいですね?

後悔してもしりませんよ?


キャラ崩壊激しいですよ?


ついでにいつも以上に原作をいかしきれてないですよ?


ドンと来いよ!!な方はスクロールでどうぞ





























わがままなチョコレート







放課後のロイヤルガーデン。
今日は定例のガーディアン会議の日だ。
授業が終わって既に40分。
いつもなら全員そろっていてもおかしくない時間だというのに、今日は人影が少ない。
自分で淹れた日本茶を啜りながら入り口に目を向ける。

「誰も来ない・・・・皆帰っちゃったのかな?」

独り言のつもりで呟く。
誰も来ないなら仕方がない。
僕も帰ろうかな。
湯飲みは・・・・・まぁ誰かが片付けてくれるだろう。
手早く荷物をまとめて鞄に詰め込み、ガタっと大げさな音を立てて席を立つ。
すると突然右手を捕まれた。
振り返ることすら面倒くさいと思いながらそちらに目をやれば穏やかに笑う骸が。

「華麗に僕の存在をスルーしないでくれますか?」
「あ、居たの?道理でパイナップル臭いと・・・・・」

優美な雰囲すら漂わせ、けれども掴んだ手には渾身の力を込めて。
骸が言葉を投げかける。
眉をひそめることを隠そうともせず、まるで汚物にでも触れたかのように手を払うと、寸前まで存在を忘却の彼方に抹殺していた相手に冷徹な返事を返す。
二人の間に漂う異様な空気。
一触即発とはまさにこのことだろう。

「・・・・・・いきなり何やってんですか・・・・新ジャック・・・」

呆れ声が漏らされる。
いつの間にか現れたのは旧ジャックスチェアの沢田綱吉。
今は小等部を卒業し、同系列の中等部に通っている。
先輩の身分だというのにそんな空気を纏えないのが彼の特徴だ。
物腰の低さは生まれつき。
後輩に対してだって敬語を使ってしまうくらいの筋金入り。

「コイツがあまりにもパイナップル臭いからファブリー●でもぶっかけてやろうかと・・・」
「やめてくださいよっ!被害が及ぶのはどうせ俺なんですから!!!」
「・・・・・君って人は、先輩の癖して恭弥に頭が上がらないんですねぇ」
「うるさいよ骸!それより雲雀さん、ジャックの仕事はどうですか?」

鞄から携帯用のファブ●―ズを取り出し、今まさに吹きかけようとしている雲雀を全力で止める綱吉に先輩の威厳などかけらも存在しない。
不甲斐無い先輩に同情の篭った率直な感想を述べれば軽く一蹴される。
雲雀ばかり気にかける綱吉が面白くない。
骸はプーと唇を尖らせ机に突っ伏した。

「まぁそれなりにね」
「それなりだなんてー。きちんと役目を果たしてくれてますよー」

棒読み。
誰が聞いても心の一切こもっていない台詞。
聞いてもいないのに雲雀の活動内容を報告書でも読み上げるかのごとく述べていく。
次第にそれは活動内容とは言えないような細かな仕草まで淡々と読み上げる様はもはや念仏である。これ以上は精神崩壊を招きかねないと脳内のどこかから危険信号が発せらた。

「うわぁぁっぁあっっぁ!!!!!雲雀さんのことは良くわかったから!!もういいよ!」

念仏をかき消す綱吉の叫びに一瞬呟きは停止。
数秒後に再び開始された。
ボリュームが絞られ意識しなければ聞こえないほどのものに。
夜夢に出てきそうではあるが正直これ以上骸と関わりたくないという本音が勝り、聞こえないフリをすることにした。
綱吉は改めて雲雀に向き直り、今日の本題を話し始める。

「と、ところで雲雀さん。く実はまだ教えてないジャックだけの秘密の使命があるんです。
今日はそれを教えようと思って来たんですよ」
「秘密の・・・・使命・・・・何それ?」
「うん。説明・・・・よりも見てもらったほうが早いと思うんで。ほら、ナッポー?」

ナッポー。
それはこのロイヤルガーデンを利用するものにとっては禁句。
規則などはないが暗黙の了解として広まっている。
なぜか。
答えは単純明快。

ただ単に相手をするのが面倒臭いからである。

南国果実を連想させる言葉に敏感に反応したのは言うに及ばず骸だ。
トレードマークの房がぴくぴくっと震えると、心なしかそのボリュームが増えた。
先ほどまでの念仏を唱えていたローテンションはどこへやら。
高らかな笑い声とともに椅子にふんぞり返って本性の俺様気質が前面に押し出される。

「くっはっは!誰がナッポーですって?サンバで踊り殺しますよ?
教えてやります愚民ども!!よーく見ておきなさい!!」

大仰に足を組むと優雅に手を打ち鳴らす。
その姿はさながら旧家の主。

「旧ジャック、お茶」

端的な命令。

「はいどうぞ」

ささっと三歩で近寄ると芳醇な香りを漂わせる淹れ立ての紅茶を手渡す。
カップを二周鼻先で回し、香りを楽しんでから一口。
満足そうに頷いてソーサーに戻す。

「肩を揉め」
「はいはい」

二つ返事で背後に回ると命令通りに首から肩からマッサージ。

「チョコレート」

マッサージを要求したのも束の間、次は甘味を所望する。
チョコレートはテーブルに置いてあるお茶請けのお菓子籠に入っている。
もちろん手を伸ばせば届く距離にあるのだが、己の手を汚すつもりなど毛頭ない。

「ったく。この位自分で食べてよ」

なんて文句を言いつつも丁寧に包み紙をはがしチョコレートを口元まで運んでやる。
チョコを求めて伸ばされた骸の紅い舌がちらりと覗く。
綱吉の手ずから口内に納め、ほんの少し熱で融かされ指に付着したものも綺麗に舐めとった。

「ちょっと!骸、指舐めないでよ」
「甘くて美味しいですよ」

妖しい雰囲気が振りまかれる。
わずかに高潮した綱吉の頬。
煽情的な表情の骸。
妖艶に動く紅い舌。
しつこく嘗め回す視線。
そのどれもが世のお姉さま方を恍惚とさせる雰囲気を増長させている。

「・・・・・・・・・・・すごい引くんだけど・・・・・・」

20歩くらい引いた位置から雲雀の冷静なツッコミ。
周囲から見ればそれが妥当な反応だ。
骸はその常識的反応がお気に召さなかったのか、仕方ない人ですねとこぼしながら切々とキングの存在を語る。

「トランプのジャックは家来を意味する。
つまりキングの手足となって仕えることこそがジャックの役目。
犬はリーダーに仕えてこそ犬。犬にとってもそれが幸福なのです。
さぁ新ジャック!手始めに王の手足をマッサージしてください!」

一言一言は無駄にきらびやかで、威厳のあるのもだった。
つまりは『僕が偉いんです!』と言いたいだけなのだろう。
全く面倒くさいパイナップルである。
さて、どうしたものか。
いつもならたかがパイナップルの戯言と受け流すのだがそうはいかない。
何せ今日は綱吉が居るのだ。
パイナップルの存在などどうでもいいのだが、ここで僕がコイツを無視すればその余波は間違いなく綱吉に降りかかるだろう。そういう不幸な星回りに生まれた子なのだ。
力でねじ伏せようか・・・・。
いやダメだ。
温厚な綱吉は争いごとを嫌う。
彼の目の前で血みどろの殺戮は出来ない。

ここは素直に従うか・・・。

「分かったよ・・・・」

かといってただで屈する雲雀ではない。

「だけど、僕結構力強いから痛いかもしれないけど我慢してよね」

満面の笑みで。
雲雀はそういった。
次の瞬間には

「へ?・・・・・・っjsfvfkんvdklvんbs;v!?!?!?」

骸の悲惨な断末魔が響き渡った。

一部始終を見ていた綱吉は後に語る。
天使の顔をした悪魔が降臨したと。









てな感じで書いてみた。

骸が可哀想な扱いしか受けないのはそういう星回りの子だからだと思います。

断じてさかきの趣味ではない。

きっと。

たぶん。

原作そのままの台詞でいくと骸と雲雀が仲良しっぽくなってしまうので

いろいろ改変してみたらほとんどオリジナルってくらいに原作色が消えた。

そのせいで超難産でした。










ついでに唯世→ 雲雀
なぎひこ→ 骸
の入れ替えver.でも書いてみた。
よろしかったらどうぞ。











放課後のロイヤルガーデン。
今日は定例のガーディアン会議の日だ。
授業が終わって既に40分。
いつもなら全員そろっていてもおかしくない時間だというのに、今日は人影が少ない。
暇をもてあましてテーブルに突っ伏す。
横を見やれば先ほどから黙々と書類整理を続けるキングスチェア、雲雀恭弥の姿。
やることもないのだが、手伝う気もさらさらない。
手持ちぶさたで冷めた紅茶をスプーンで掬ってはまたカップの中に落とす。

「皆来ないですねぇ・・・・帰っちゃったんでしょうか?」
「知らない。とりあえず不快だから君喋らないでくれる?
空気がパイナップル臭いんだけど」
「なっ!!パイナップル臭いってどういうことですか!
パイナップルに対する侮辱ですか!?パイナップルは臭くありません!!
むしろフルーティーかつトロピカルな南国の香りです!!!!!」

がた!っと音を立てて立ち上がれば雲雀はおもむろに鼻を摘まんだ。
態度が、視線が全力で骸を訴えている。
パイナップルが臭いだなんて世界に対する侮辱に等しい。

「やりますか?」

常に傍らに置いてある三叉槍に手を掛ける。

「かみ殺されたいの?」

雲雀も好戦的な態度で返す。
手にはいつの間にやら愛用のトンファーが握られている。
二人の間に漂う異様な空気。
一触即発とはまさにこのことだろう。

「・・・・・・いきなり何やってんですか・・・・新ジャック・・・」

呆れ声が漏らされる。
睨み合う二人をさえぎるように現れたのは旧ジャックスチェアの沢田綱吉。
今は小等部を卒業し、同系列の中等部に通っている。
先輩の身分だというのにそんな空気を纏えないのが彼の特徴だ。
物腰の低さは生まれつき。
後輩に対してだって敬語を使ってしまうくらいの筋金入り。

「綱吉君!」
「綱吉、遅いよ。後でお仕置きね」
「遅いったって、俺は中等部で授業終わるの遅いんですから仕方ないでしょ。
 そもそも俺はもうガーディアンを卒業した身で・・・・」
「綱吉、君誰に向かって口利いてるの?」

握られたままのトンファーの標的が骸から綱吉に移る。
殴るには大分距離があるにもかかわらず、頭を抱えて数歩後退。

「ひぃっ!!ごめんなさい!雲雀さん!!」

年上とは思えない、情けない声を惜しげもなくあげる。

「君って人は、先輩の癖して恭弥に頭が上がらないんですねぇ」

くふふっと笑って背中を突っつけば綱吉が声にならない声で唸る。
自らの失態を親友に見られ恥ずかしそうな表情を浮かべている。
恥ずかしいと思うくらいなら少しは威厳でも身につけて貰いたいものだ。

「うるさいよ!それより骸、ジャックの仕事はどう?」

照れ隠しとわかるぶっきらぼうな物言い。
どうやら彼が今日ここに来たのは後任の僕を心配してのことのようだ。
こんなやり取りでも、綱吉が僕の心配をしてくれていることが嬉しい。

「まぁそれなりに」

まだガーディアンに復帰して日が浅いとはいえ、元クイーンズチェアだった身。
仕事は教えてもらわなくてもほとんどわかる。
大幅にやり方が変更されているところを除けば以前と同等に処理できるようになった。
実際のところかなり優秀に働いていると自負している。
しかしそこは日本人として謙虚な応答。
これではにかんだ笑顔でもつければ株が上がること間違いなし。

横からいらない茶々が入らなければ。

「それなりに使えない人材だね」

先ほどの書類に目を通しながらしらっと言ってのける。
この男は綱吉の中で僕の株が上がることが至極気に食わないらしい。

「恭弥は相変わらずの減らず口ですねぇ」
「僕は事実を述べただけだよ」
「一体僕のどこが使えないっていうんですか!?」
「・・・・・・・・存在そのもの・・・・・・」

心からの本音が漏れ出た。
同時に堪忍袋の緒とやらが、ぶちりと盛大な音を立てて切れるのを聞いた。
平静を保っているように見せかけて右目に刻まれた数字が四に変わっている。
それが見えたわけではないのだが、不穏な空気を肌で感じ取り綱吉は場をとりなそうと叫び声をあげながら二人の間に割って入る。

「うわぁぁぁぁっぁあっっっぁ!!!!!と、とにかく実はまだ教えてないジャックだけの
秘密の使命があるんだ。今日はそれを教えようと思って」
「秘密の・・・・使命、ですか」

出鼻を挫かれ、骸の瞳は元の六に戻った。
内心ほっと息をついたことを二人は知らない。

「うん。説明は雲雀委員長からどうぞ」
「ちょ!その言葉はダメですよ!!」

思わず制止の声をあげたが間に合わない。
一般生徒には知られていないのだが、雲雀恭弥は『委員長』と呼ばれると自我を失い豹変するという困った癖を持っている。
大衆の前では羞恥心と自制心が本能を押さえつけることも出来るのだが、自分の本性を知っている人や気心の知れた人の前では抑えが効かなくなってしまう。らしい。
僕も数度目撃したことがあるが、普段にも増した俺様気質は手に負えなかった記憶がある。

「はーっはっは!教えてやる庶民ども!!よーく見ておけっ!!」

知らない人は何かに憑かれたと思うに違いない。
普段は冷静沈着(周囲に興味関心がないだけ)。
物憂げな表情(暇で眠い)を浮かべていることのほうが多い雲雀が高らかに笑い声を上げているのだ。
椅子にふんぞりかえって座ると綱吉に命令する。

「旧ジャック、お茶」
「はいどうぞ」

ささっと三歩で近寄るとふくよかな香りを漂わせる淹れ立ての日本茶を手渡す。
お気に入りの湯のみに注がれた緑茶。
味、香りを引き立てるようきちんと86℃で淹れられた液体を一口含んで舌で転がす。
申し分のない入れ具合だ。
茶柱を立てるにくい演出も忘れない。
満足そうに頷いてテーブルに置く。

「肩揉んで」
「はいはい」

二つ返事で背後に回ると命令通りに首から肩からマッサージ。

「チョコレート」

マッサージを要求したのも束の間、次は甘味を所望する。
チョコレートはテーブルに置いてあるお茶請けのお菓子籠に入っている。
もちろん手を伸ばせば届く距離にあるのだが、己の手を汚すつもりなど毛頭ない。

「ったく。この位自分で食べてくださいよ」

なんて文句を言いつつも丁寧に包み紙をはがしチョコレートを口元まで運んでやる。
チョコを求めて伸ばされた骸の紅い舌がちらりと覗く。
綱吉の手ずから口内に納め、ほんの少し熱で融かされ指に付着したものも綺麗に舐めとった。

「んっ!雲雀さん・・・指舐めないでくださいよ」
「顔紅いよ?どうしたの?」
「・・・・・もぅ・・・・・くすぐったいんですよ・・・・」
「それだけ?」

すっかり舐めとられた指を執拗に舐める。
煽情的な表情で見上げられ綱吉の頬は更に高潮していく。
ピチャピチャわざと音を立てるようにして舌を絡ませれば「んっ」と声を上げて反応する。

「や・・・・・雲雀さん・・・・恥ずかしい・・・・」
「何で?」
「・・・・だって・・・・・」
「綱吉、今やらしい顔してる」

小学生とは思えない妖しい雰囲気が振りまかれる。
これがいわゆる視姦というやつなのだろうか。
いやいや、そうじゃなくって。

「・・・・・す・・・・・・すごい引くんですけど・・・・・・」

20歩くらい引いた位置からの冷静なツッコミ。
周囲から見ればそれが妥当な反応だ。
雲雀のけしからん態度も、それに対する綱吉の対応も、そもそも人前で先ほどのようなことを行ってしまう神経に対して全身が拒否反応を示している。
骸の常識的反応に勝者の笑みを浮かべる雲雀。
己の所有物だというように綱吉の腰に手を回して抱き寄せると勝ち誇ってキングとジャックの関係を説明する。

「トランプのジャックは家来を意味する。
つまりキングの手足となって仕えることこそがジャックの役目。
犬はリーダーに仕えてこそ犬。犬にとってもそれが幸福なんだよ。
さぁ新ジャック!あ・・・パイナップルだっけ?
まぁなんでもいいけど、わかったなら手始めに王の手足をマッサージしてよ」

いちいち癇に障ることを言ってくる男だ。
普段ならば雲雀の物言いなど適当にあしらってやるのだが、親友の綱吉の手前ぞんざいに扱うのは気がひける。
当の綱吉はというと雲雀の横で両手を合わせて「お願い!」のポーズ。

ここは素直に従うとしますか・・・。

「分かりましたよ・・・・」

かといってただで屈するなど世界中の誰が許そうともこの六道骸のプライドが許さない。右目に再び四の文字を浮かび上がらせ格闘スキル修羅道発動。

「ですが、僕結構力強いので痛いかもしれませんが我慢してくださいね」

胡散臭い笑みを携えて。
明らかにマッサージをするのに必要のない力の込められた右手が唸る。
骨もを砕く勢いで雲雀の全身をマッサージ。

「へ?・・・・・・っjsfvfkんvdklvんbs;v!?!?!?」

今まで誰も聞いたことの無い、雲雀の断末魔が響き渡ったとか。
そんへんの真相は明らかではない。
しかし全身をぴくぴく痙攣させて地に伏せる雲雀が目撃された。(綱吉談)

口から魂の飛び出しつつある雲雀を介抱するのは綱吉。
意識の飛びかけている雲雀の首根っこに繰り返しチョップを炸裂させている。
あくまでも呼び戻そうとしているのであって、止めを刺そうとしているわけではないと信じたい。
日ごろの恨みをここぞとばかりに晴らそうとしているわけではないですよね?
綱吉君の恨まれるようなことした覚えはありませんが、一心不乱にチョップかまし続ける君を見ていると僕も危機感を覚えますよ。

「・・・・・・骸・・・・・やりすぎ・・・・・」
「くふふ。基本、雲雀恭弥には厳しいですよ。僕」

やりすぎているのは綱吉だとはいわない。
僕も命は惜しいのです。
前髪をかきあげ、自信満々に紅茶をたしなむ姿を見せ付ける。
憎らしいほどに似合っているから腹が立つ、などと思っている視線が突き刺さっていることに僕は気付きませんよ。えぇ気付きませんとも。
お気に入りのチョコレートを口に含んで気を紛らわす。
頬杖をついてまだ気を失ったままの雲雀を横目で見やる。
口を開けば五月蝿いことこの上ないがこうして黙っている姿はそれなりのものだと思う。

「恭弥も寝てるだけなら綺麗な顔してるんですけどね」
「まぁあれですよ。この性格は雲雀さんなりの甘えなんですよ。
 雲雀さんて普段はいい子過ぎってくらいにいい子でしょ?」
「・・・・・・・・・そう・・・・・・・ですかね・・・・・・・?」

どこをどう見たらこの男をいい子と思えるのかはわからないが。
疑問符を10個くらい浮かべてみたが思い当たる節は一つもなかった。
骸が首をひねるのをあえて無視して綱吉が続ける。

「だから王様キャラは普段出来ないわがままを言って甘えてるんだと思うんです。
 だったら、それを受け止めてやるのが男の器ってもんでしょ?
それがジャックなんですよ!」

どん!と勇ましく自分の胸を叩く。
普段軟弱な綱吉の口から、こんなにも頼もしい言葉を聴く日が来るだなんて。
先輩としての威厳を垣間見た気がする。

でも

「普段出来ないわがままって、恭弥は常日頃から横暴ですよ?」
「・・・・・・・・・あ」

根本的なところから間違っていた。









間違っているのはさかきの頭の中である。

間違いないっ!!

だってこれ、おまけなのに本編(唯世→骸ver.)の1.5倍の長さなんだぜ。

そのくせこっちの方が書くの早かったんだぜ!

そしてこっちの方がオリジナル色も強いんだぜ!

てゆか原作部分が限りなく少ないんだぜ!

こんなのパロって言えないんだぜ!



おまけなので(?)チョコ食べさせるところ、本編よかエロチックにしてみた。

でもそうでもないってゆー現実。

がびそ!!





※こちらの背景は ミントblue/あおい 様 よりお借りしています。




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