※R-18注意報※

この作品は本来は裏部屋に格納されるべきR-18向けのお話です。
ただし、リクエスト作品という性質上、表に晒しています。
表現としてはぬる目ですが、性描写を含みます。
そういうのが苦手な人はウインドウを今すぐ閉じてください。
見てからの苦情は受け付けませんので戻るなら今ですよ?


18歳以上だぜ★

OKだぜ☆

望むところだ★

という方はスクロールでずずいとどうぞ!

↓↓↓







































部屋に入ると、ベッドに腰掛けていたヒバリさんが私を呼んだ。

「ピン」

伸ばされた腕に誘われるように、ヒバリさんの腕の中にすっぽりと納まる。
優しく両の手が腰に回され、向かい合わせで抱きしめられた。
まるで壊れ物を扱うかのように、優しく、やさしく。
ゆっくり体温をなじませるかのごとく、やさしく、優しく。
しばらくその感触を楽しんでから、抱きしめた時と同じようにゆっくりと身体を離す。
今度はそっと唇を寄せる。

「ん・・・・」

唇と唇を触れ合わせるだけの、まるで子供のようなキス。
啄ばむように何度か唇を合わせてから、ようやく舌が伸ばされる。

「・・ん・・ふ・・っん・・・・」

湿った音が聴覚を刺激する。
でも、それだけ。
それ以上の行為をヒバリさんは決してしようとはしなかった。
どれだけ抱擁をしようとも、どれだけ唇を交わそうとも。
決して最後の一線を越えたりはしなかった。

離れていくヒバリさんの唇を追いかけるように私からもう一度求める。
それ自体をヒバリさんは拒まない。
まるで「仕方ない」とでも言うように苦笑して、応えてくれる。
でも、それだけ。
それで終わり。

「・・・・・・なんでですか・・・・・?」

思わず零れ出た言葉。

「・・・ピン?」

仕方がないと諦めていたことも、一度言葉に出してしまえば押さえなんて利かなくなる。
まるで堰がはずされたように一つ一つと抑えていた本音が漏れ出していく。

「私が子供だからですか?だからヒバリさんは何もしてくれないんですか?」
「ピン」
「いつまで私は待てばいいんですか?いつになれば、認めてくれるんですか?」
「ピン」
「私のことをそんな対象には見れませんか?貴方にふさわしくないですか?」
「ピン」
「私は・・・・・いつまでも“少女”のままですか?」
「ピン」
「どうしたら・・・・・・・・私のことを“女”と見てくれますか?」
「ピン」
「っぁ・・・・・・ん・・・・・・ん、っ・・・・・」

止まらない私の言葉を、ヒバリさんの乱暴な口付けが強制的に止めた。
普段とは違う、まるで噛み付くような、そんな口付け。
腰を優しく抱きとめていた手も解かれ、私の指を絡めとる。
そのまま、力任せに身体を押し倒し絡めた指ごとベッドに縫い付けた。
何度も何度も落とされる唇。
呼吸すらままならないくらい、何度も、何度も。

「・・・・・どうしたの・・・・?」
「はっ・・・・・ぁ・・・・・っ・・・・・」

ようやく離された時、それこそ息が乱れるくらい自分が上気しているのが分かった。

「突然言い出すなんて、何かあった?」
「突然じゃ・・・・無いです」

ずっと、ずっと考えていた。
どうしてヒバリさんが何もしないのか、してくれないのかを。
結局答えなんて見つからなかったけれど。

「なんで、ヒバリさんは何もしてくれないんですか?私は、ヒバリさんになら何をされてもいいと思っているのに」

だから今一度問う。
ヒバリさんの真意を知るために。

「私は、ヒバリさんの“女”になりたい」
「・・・・・・・・・」
「ヒバリさんは?ヒバリさんは私を“女”として、見てくれますか・・・・?」

目の前にある瞳を見据え、指に絡む熱に知らずに力がこもる。
どうか応えてくれるようにと願いながら、祈りながら。

「・・・・・君は・・・・」

零れるように、言葉が降り注ぐ。

「人の気も知らないで、よく言うよ」
「ヒバ・・・リ、さん・・・・?」
「16までは、待ってあげようと思っていたのに」
「それは・・・・・」
「一度君を知ったらきっと離してあげられなくなる」

「理性なんて、保っていられない」

「何より、身体にかかる負担だって大きい」

「せめて君の身体が成熟するまでは待ってあげるつもりだった」

「それが僕の君に対する誠意であり、衝動を抑える鍵だった」

「でも君はその鍵を自ら手に掛けた」

「・・・・・・今ならまだ撤回しても許してあげる」


「―――どうする?」


そんなの
答えなんて、ずっと前から決まっている。


「私を・・・・・・・・抱いてください・・・・」


カチャリ、と静かな音を立てて錠の落ちる音がした。


□■□


繋いだ一方の手を解かないまま、再び口付ける。
口唇を割り入る熱は先ほどよりもずっと熱く、溶けてしまいそうだとさえ思う。

「・・・ぁ・・・・・ふ、ん・・・・ん・・」

体外に排出される吐息も一層熱を帯び、排出しきれない分の熱がちりちりと脳をしびれさせる。
少しずつ少しずつ深く進入してくる雲雀の舌が口内を犯す。
まるで細胞の一つ一つまでもをなぞるように、熱を刷り込むように、執拗に犯していく。
酸素が薄くなり、ぼうっとし始めると今度は空いているほうの手で器用にボタンを外していった。
唇が離れた時になってようやく一番上のボタンまですっかり外されていたと認識。
あらわになった肌に指が這う。

「ひゃっ!」
「くすぐったい?」

殊更柔らかな声でたずねられ、反射的に首を縦に振る。
だけれどもそれはただの問いであっただけで、指は臍部から心窩部をツッと撫で上げた。

「ふぁっ・・・・・」
「でも嫌じゃない、よね?」
「は・・・い、・・・・ん・・・」

身を捩りながらも、もう一度首を縦に振った。

「よかった」

やんわりと微笑んで、その手をさらに上へと上らせる。
まだお世辞にも大きいとはいえない未発達な胸に指が触れた。
下着の上から包み込むように添えられた手にすっぽりと収まって、むしろ余りあるほどしかない。

「ココは・・・まだこれから、かな・・・?」
「あ、あの・・・・・すみません・・・・」
「謝る事じゃないよ。でも」

下着の上辺を指に引っ掛け下へと引き下げると薄桃色をした小さな突起が外気に晒される。
雲雀はほくそ笑んでから突起を口に含んだ。

「ふぁっ!ぁ・・・・んっっ!!」
「成長過程は全部僕に見せてよね」
「ヒバリ・・・・さ・・ん・・・・・っ」

唇で挟まれた感覚に羞恥心が走った。
思わず胸元に自由の利く方の手が伸びてしまう。
彼の前にあらわになっている胸部を覆い隠す寸前で

「あ・・・・あ・・っ・・・!」

ぴたりとその手が止まった。
そのままゆるゆると空を辿り、雲雀のシャツを掴む。

「・・・ピン・・・・?」
「恥ずかしい・・・・けど、・・・・でも・・・嫌・・・じゃない・・・から・・・・」
「・・・・・・・・」
「ちゃんと・・・・見て欲しい・・・から・・・・・」
「・・・・・やめてよね、そういうの・・・・・」
「・・・え・・・・・あ、あの・・・・・・」
「本当に抑えが利かなくなる」

ベッドに縫い付けられていた背中に手が滑り込む。
プチン、と小さな音がした。
とたんに窮屈だった胸元がゆるみ、フロント部分を咥えて引っ張ると肩紐がするりと外れて上半身を覆うものは一切無くなってしまう。

「うん、可愛い」
「んっ!」

いくら強がって見せても羞恥心が無くなったわけではない。
面と向かって言われれば目をそらしたくなる。
火を噴きそうなくらい顔が熱い。
ずっと繋がったままの右手から心音が伝わってしまいそう。

「丸ごと食べちゃいたくなる」
「ひゃ・・・・・ふぅ・・・ぅ・・・・」

再び胸の先端を弄られると鼻がかった声が自然と上がってしまう。
気を良くしたのか、雲雀は一方は舌で、もう一方は指で愛撫を始めた。
くりくりと舌で転がされたり、二本の指で摘まれたり。
その度に痛みにも似た痺れが身体に走る。

「ヒバ・・・ヒバリ・・・さんッ・・・・!!」
「なに?」
「そこ・・・・ふぁっ!・・・・弄られると・・・・ぅんっ・・・!」
「嫌?」
「・・っちがっ!・・・でも・・・・・」
「でも?」
「・・・・・なんか・・・変・・・な・・感じ・・・・・」
「どんな?」
「ぁん・・・・・頭の奥が・・・んっ!・・・ジンジンする・・・・・」
「もう?まだ胸触っただけだよ」

これからもっと気持ちいいことするのに、すぐに我慢できなくなるんじゃない?

低い声が耳元で響く。
ゾクリ、身体が震えた。
言葉にも、行為にも、彼の存在すべてに、身体の心から震えが走る。

「は・・・ぅ・・・・・ひ・・・ばり・・さん・・・・」
「ん」

胸の先端から唇を離すと、胸元に埋めたままになっていた顔が上に向けられ、今一度キスが落ちてきた。
触れるだけの柔らかな感触はすぐに離れていってしまう。
ついで腰に回された腕にグイっと引かれ、ずっと背にしていたベットから身体が起こされた。

「膝、立てて」

促されるまま雲雀の膝の上に誘われ、向かい合わせで足を跨ぐ様にして立て膝になった。
ベットの上ではどうしても不安定で自然と身体は雲雀に寄りかかる。
何をされるのかは察しはついた。
その程度には、成熟している。
ただ、不安は消えない。
怖い。
怖い。

「・・・・・優しくするから」
「・・・・はい・・・・」

繋いだ指先から感情が伝わったのだろうか。
震える手をきつくきつく握られた。
怖いと思う感情は無くなりはしなかったけれど、震えは少しだけ治まった。
見計らったように、雲雀の手がスカートの中に進入する。
太腿を撫でるようにすり上がり、自分ですら触ったことの無い場所に到達した。
下着の上から触れられるだけでソコがキュっと収縮し、膝が震えだしそうになる。

「・・・ふ・・・ぅん・・・」
「触るよ」

声も無く首を振るだけで精一杯。
けれども雲雀は満足そうに頷いて、下着の隙間から指を忍ばせた。
いきなり深くに突き刺すようなことはしなかった。
外縁をなぞる様にグリグリ指が動く。

「ふぁ・・・・・あ・・ぁ・・・・ん・・・・んっ・・・」

体験したことのない感覚になんと名をつければいいのか分からない。
触れたことの無い、どうなっているのか自分でも分からない場所を人の手で解されていく感触。
ゆるゆると蠢く指がその部分の形を少しずつあらわにしていった。
前後に擦られると、背中が震える。
下半身にも伝播したのか、とうとう膝ががくがく震えだしてしまった。

「・・・・あんまり濡れないね・・・」
「んっ・・・ぅん・・・」
「―――痛い?」
「だいっ!・・じょうぶ・・・・ですから・・・・・」
「・・・・・・・・」
「痛くなんて、ない・・・から・・・・だから・・・っ!」
「ピン」

優しい声が、した。
秘部に触れていた手が、離れていく。
ずっと繋がれたままだった右手がようやく解放され、両の手が背中に回り抱き寄せられる。

「無理、しなくて良いから・・・・・」
「無理なんて・・・・してないです・・・・」
「痛いなら、痛いって言って?」
「ホントに、大丈夫ですからっ!」
「怖いなら、怖いって言って?」
「私は大丈夫ですからっ!・・・・っだから!」


「途中で止めたりしないから。だから、ちゃんと言って?」


背中に回された手に尚更力が篭められ、苦しいくらいに抱きしめられる。
涙が、出そうになった。
それは苦しいからじゃなくて。

雲雀の優しさが痛かったから。

理性が保てない、だなんて。
抑えが利かない、だなんて。
そんなの嘘ばっかり。
ずっと、ずっと我慢しているくせに。
結局、私に合わせてくれているくせに。

その優しさが、痛かった。
同時に、すごく嬉しかった。

どれだけ愛されているのかを、自覚したから。

「痛かった?」
「・・・はい・・・」
「怖かった?」
「・・・はい・・・っ」

だから素直に応えた。
未だに違和感の残る秘部に意識を寄せれば、先ほど感じた『痛み』と呼ぶのがもっとも的確な感覚が蘇る。
気持ちいい、とは思えなかった。
恐怖の方が圧倒的に勝っていた。
怖かった。
震えが止まらなくなるくらい、怖かった。

「うん、・・・・・・ごめんね」
「ちがっ・・・!ヒバリさんのせいじゃないですっ!!」

でも、言えなかった。
言ったらそこで終わりにされそうで。
結局何も進めないまま終わってしまうことが嫌で、言えなかった。

「私が、強がって・・・・勝手に我慢しただけです・・・」

肩口に顔を埋め、言葉がフェードアウトしていく。
背中の手が暖かく、優しかった。

「ちょっと待ってって。オイルか何か取ってくるから」
「いい、です・・・・」

立ち上がろうとした身体を静かに制した。
どこかに行ってしまわないように、ぴったりと身体を張り付かせて。

「ピン?」
「離れたく・・・無いんです・・・・」
「痛いのは君だよ?」
「痛くてもいいんです。少しくらい、我慢しなくちゃ」
「・・・・・・・・・」
「ヒバリさんだって我慢してくれてるんだもん。フェアじゃなくなっちゃう」
「・・・・ピン・・・」
「ホントに無理ならちゃんと言います。だから・・・・このまま・・・・」
「どうなっても知らないよ」
「・・・・・はい」

多分だけれど。
今度は大丈夫なような予感があったから。
怖いことには変わりないけれど、自分がどれだけ愛されているかを知ったから。
恐怖はあれど、不安はもうないから。
彼の行為に伴う感情は、十分に理解したから。
だから、大丈夫。

「続きを・・・・してください・・・・」
「・・・・先に下脱ごうか?どうせすぐ脱ぐことになるんだし」
「っ!?・・・・・なんか・・・私ばっかりで・・ずるい・・・・・」

もじもじ身を捩ると、仕方ないと零してから雲雀は自らの服に手を掛けた。
おもむろにシャツを脱ぎ捨て、ベルトを抜き取る。
膝の上に私がいるから下までは脱がなかったがホックとチャックを開けて緩めた。

「これで満足?」
「あと・・・・電気も・・・・」
「わがままだね」
「だって・・・・!!」
「まぁいいよ。少し落としてあげる」

ベッドヘッドのスイッチを操って光量を半分程度に落とした。

「これで良いね?」
「・・・はい」

返事を聞いて、雲雀の手がスカートのウエストに伸びる。
ファスナーが下ろされると重力にしたがってスカートがストン、と落ちた。
続いて下着に指が掛けられ躊躇無く引き下げ

「片足上げて」

足から抜き取った。
薄暗さが幾分恥ずかしさを和らげてはいるが、生まれたままの姿を晒していることに身体が熱くなる。

「舐めて」

おもむろに差し出された指に首を傾げる。

「あの・・・・?」
「いくら痛いのを我慢するといっても流石に少しも濡れてないと入るものも入らないよ。唾液だって多少の潤滑油代わりにはなるから。だから舐めて」

言われて素直に口に含んだ。

「ぅんっ・・・・ん、ぁはっ・・・・・・」
「指の間までちゃんと舐めてね」

言葉とは裏腹に、咥内で舌をいじくるように動かされ思うようにいかない。
舌を伸ばせば逃げるように指を抜き取ろうとする。
抗議の一つも言ってやりたいところだけれど歯を立ててしまいそうでそれすらも上手くはいかない。
それどころか、口を大きく開けようとすれば飲み込めなかった唾液が雲雀の手をしとどに濡らし、部屋をほのかに照らす明かりを受けてぬらぬらと光を放つ。
そんな光景を嫌悪するどころか、むしろ面白がって指をばらばらに動かす雲雀の腕を掴んで、せめても出し入れの運動を食い止めた。
流石に指の運動までは止めることが出来ないが、腕が動かない分舐めやすい。
両手を使ってしっかりとホールドし、雲雀の指示通り差し込まれた指の隅々まで十分に濡らしてやる。
口腔から聴覚を刺激するぐちゅぐちゅという艶めかしい水音。

「・・んはっ・・・・・・あ・・・・・ふ・・んんっ・・・・・・」
「ねぇピン」
「・・・・ん・・?」

指を咥えたまま、視線を上に上げると

「僕の指、そんなに美味しい?」

ニヤニヤと意地の悪そうな笑みで雲雀が言った。

「っ・・・ぱ・・・・・・・・、ヒバリさんが舐めろって言ったんじゃないですか」

もういい加減十分だろうと自己判断し、咥内に納めていた指を取り出す。
取り出したそれは十分すぎるくらいに湿り気を帯びていた。

「・・・・・・・雰囲気出してあげようと思ったのに・・・・・まぁ、良いけど」
「なんで拗ねてるんですか?」
「君がお子様だから」
「なっ!?」
「悔しかったら少しは雰囲気の分かる大人になってよね、っと」
「あっ!」

再び身体を引き上げられ、雲雀の足に跨り膝を立てる。
上半身はもたれ掛かるように、頭を抱くようにして預けた。

「・・・・痛かったらちゃんと言うんだよ?」
「・・・はい・・・」

再び雲雀の指が秘部へと伸ばされる。

「っ・・・・・!」

先ほどとは違う、ぴちゃりとした冷たい感触に身体が跳ねた。
でもそれも一瞬で、すぐに体温に馴染んで人肌になればさほど不快感は伴わない。
撥ねた身体が落ち着いたのを確認して、ゆるゆると指が動き始める。
外縁をなぞるようにくるくると。
唾液で濡れているためか、クチクチ小さな音がする。
動き自体は先ほどとなんら変わらないはずなのに、今は『痛み』を微塵も感じない。
それどころか、震えが走る。

「・・っヒバリ・・・さん・・・!」
「痛かった?」

ふるふる首を横に振って否定の意を示す。
違うの。
この震えは。
これは。

「・・・・・・身体の、芯が・・・ぞくぞくする・・・・・」

決して恐怖ではなくて。
いうなれば女の性が渇望に震えるような。
そんな、感覚。

「・・・・それが『気持ちいい』ってことだよ」

だって、君のココ、濡れてきたもの。

ピタピタとソコをタッピングすれば先ほどよりも水音が大きく響いた。
明らかに唾液で濡らしただけではない湿り気を感じる。
くりくりと動き続ける指は次第にヌルヌルとした感触を伴い、摩擦を限りなく弱めてくれた。

「奥まで入れるよ」
「は・・・い・・・、ふ・・ぅん・・・・・っぅっ!」

つぷり、と侵入してきた指に思っていたほどの衝撃は無く。
あっけなく指の付け根近くまでを飲み込んだ。
中で指を動かされるとグチグチ粘度の高い音が増していくように感じる。
狭いながらもゆっくりと解され、一本でいっぱいだった内壁に余裕が生まれるともう一本指を増やされた。
二本目が差し込まれると圧迫感で内壁がきゅう、と収縮する。
それでも緩やかな動きで少しずつ少しずつ内壁を押し広げるかのように撫で上げられ、次第に中で二本の指がばらばらに動く程度にまではゆとりが生まれた。

「大丈夫?」
「だい・・・じょうぶ、です・・・・・」
「なら、挿れるよ。長くしても君がきついだろうし」
「・・・ん・・」

浮かせた腰の下で雲雀は猛った己を取り出し、ソコにあてがった。
燃えるように熱いソレは文字通り、入り口に触れただけで焼け付くかのよう。

「・・・あつ・・・・・」
「・・・ゆっくり腰落として。そう、そのまま座り込むみたいに・・・」
「あっ!・・・ふぁっ・・・・あ・・・あ・・・・ぅんっ!」
「もっと。まだ全然挿ってないよ?」
「そ・・・・ん、なこと・・いわれ、て・・も・・・・・・ん・・・っ」
「じゃ、こっちが動くよ」

言うが早いか、動くが早いか。
身体が覚悟を決める間も無く、下からズプリと突き上げられた。

「ひゃぁぁぁぁぁっ!?・・あっ、あぁ・・・あ・・・ぁっ!?」
「・・・っ、きつ・・・・・」

突然の衝撃に身体がついていかず、瞬間的に膝に入っていた力が抜ける。
となれば自然と身体は自重によって沈んでいき、意図せずともより一層猛りを深くに飲み込んでしまう。
これ以上沈まぬところまで深く深くに繋がればその異物感に内壁が収縮。
意識の外で雲雀のソレをきつく締め上げた。

「ちょ、・・・・・力抜いて・・・・」

あまりの締め上げに苦悶の表情を浮かべる雲雀。
それを目にしたところでどうなってしまったのか分からない自分の身体を、どうしたら良いのか分からない。

「だっ・・・・どうすれ・・・ば・・・・あっ、あぁっっ!」
「ゆ・・くり、呼吸、して。大丈夫だから、・・・・大丈夫」
「んっ!・・・あ・・・・は・・・・っは、は・・・・ぁっ」

出来るだけ身体が動かないように気遣ってなのか、それとも己が堪える為なのか、腰に添えられた手から伝わる体温にようやく落ち着きを見出した。

「ヒ・・バリ・・・さん・・・・ふ、っん!」
「そ、そうやって・・・・・力抜いてて・・・・っ・・・!」

幾分和らいだものの相変わらず苦悶の表情を浮かべたままなのが痛々しいが、今の自分にはこれが精一杯だった。

「分かる?・・っ、君の中に、僕のが挿っているの」
「は・・・い・・」

言われれば嫌でも意識がソコに向く。
雲雀と繋がったことを認識するのが嫌なのではない。
意識が向けば、どうやっても無視できない痛みに気づいてしまうことが嫌だった。

「・・・く・・・っ・・・・・ぅ・・・っ・・」
「・・・痛い・・・?」

嘘はつけない。
そう約束したから。

最後の意地で言葉にこそ出しはしなかったが、頷いて見せればその意図は伝わった。

「初めてだし・・・当たり前か」
「でも・・・・我慢できない・・・ほどじゃない、です」
「本当に?」
「はい」

無理に笑って見せた私に、優しい口づけが一つ落ちる。

「・・・・動くよ」
「・・・ん、・・あ、あ、っ・・・あぁ・・・・・」

中に納まったソレを、始めは馴染ませるようにゆっくりと。
次第に内壁をきつく擦り上げ絶頂へと誘うべく激しさを増す。
挿入を繰り返す毎に艶めかしい水音が聴覚を犯していく。

「はっ・・・!ぁ・・・・あ・・・ふぅ・・・ぅん・・・っ!」

グチュ、グチュ、と。
音が。
行為が。
総てを犯していく。
身も。
心も。
総てが犯されていく。

「あぁっ!?ひゃぁ、あ、あ、あぁぁあぁっっ!」

一際甲高い声が上がり、終焉が近づいていることを本能的に悟る。

「イって、いいよ・・・・んっ!」
「ヒ、あ、あ、あぁぁっぁあっあっっぁあぁあっっっぅっぅっ!!?!?」

脳内を表現のしようのない感覚が占領した。
真っ白になって意識が飛びかける。

「っ、く・・・ぅ・・・!!」

ソレを無理やりに引き戻したのは、腹部に注がれた熱い液体。
ドクリ、大きく放たれたものが男の精だと認識した瞬間、頭は清明さを取り戻した。

「っ、いま・・・・・わた・・し・・のなか・・・・んっ」
「・・・っぁ・・・・・・ごめん・・・・・」
「あやまら・・・ないで・・・・・。びっくり、したけど・・・・・嫌じゃ・・・ない、です・・から」

身体を支えられ、雲雀のものがずるりと抜け出る感覚。
中に出された精が栓を無くし大腿部を伝って落ちる。
零れ落ちる白濁を染める、朱。

少女の喪失を物語る痕跡。

ソレは自ら望んだこと。
下腹部を襲う気だるさも、痛みも。
総て自分が望んだこと。

悲しいとは思わない。
寂しいとは思えない。

二度と取り戻せぬものだと思っても、ソコに残るのは

確かな幸福感。

腕を伸ばし、そっと雲雀の首元に巻きつけ、体重をそのままに倒れこむ。
力に逆らわず、二人の身体はベッドに沈んだ。

「このまま・・・・・子供が出来たら良いのにな・・・・・」

確かな証が、この世に残せるから。
この幸福の証が形を持って生まれ出てくれるなら、それ以上のものはない。

「冗談辞めてよ」
「ヒバリさんは、欲しくないんですか?」
「せっかく君を抱けるって言うのに、子供が出来たら二人の時間が無くなるでしょ」
「ヒバリさん・・・・」
「今はまだ、君だけで十分だよ」




しあわせのかたち






サイト2周年リクエストで頂いたヒバピンでエロな話でした。

当サイト初のNLCPでのR-18話です。

なんかいろいろと考えた末、やっぱりココは二人の初めてを書くべきでは・・・・?

と思い立って書き始めたらありえない長さに(苦笑

長いばっかりでエロが濃くなくて申し訳ない・・・・。

どうしても初めは幸せエロを書きたかったんです!だからいろいろとぬるい。

ハードなやつを期待していた方サーセン;;

そんなこんなで、リクエストありがとうございました!!

2010/06/22





※こちらの背景は ミントblue/あおい 様 よりお借りしています。




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