―――未来――墓―――
現実を嘆きはしない
過去に縋りはしない
未来を悔やみはしない
己の決断が間違いとは思わない
けれど
それでも
だから
“あの時”選べたはずの道を見つめてしまう
何か別の方法もあったはずだ
今を変えられたはずだ
それが現実よりも芳しいものかどうかはわからないけれど
今とは違う“今”を迎えられたはずだ
なぁ そうだろぅ?
別の“今”を僕は知りたいだけなんだ
後悔するほど自分は落ちぶれちゃいない
未練を残すほど自分は甘えていない
ただ
ただただ
純粋に
一時の好奇心から
僕たちはあの頃の僕たちに尋ねる
『違う道を選んだ僕らは
幸せになれるのか』
誰も答えなど知らない
誰もが答えを知っている
僕らが選んだ道の向こうに
救いはあるだろうか
救いに似た何かがあるのだろうか
今は知る術も無いけれど
“今”が来れば
きっと
わかるさ
ダレンではじめて書いたやつ。
話にはいくつものターニングポイントがありますよね。
人生の選択肢といいますか、そんなやつ。
現実でももちろんそんなときがありますが
物語ってのはハラハラどきどきをつくるためにそれが顕著です。
ダレン少年は一体いくつのターニングポイントを通ったのでしょうか。
コッミク派のネタばれになるので詳しくは書けませんが
大王ハンターになった時
バンパイア元帥になった時
カーダの裏切りを知った時
サムの血を飲んだ時
半バンパイアになった時
マダム・オクタを盗んだ時
そして
シルク・ド・フリークに行った時
それぞれの時に違う道を選ぶことが出来たら
今のダレンにはならないと思うわけです。
そんなことはダレン自身が一番よく知ってるんじゃないかな、と
そんな風に思ったときに書いたのがコレ。
皆さんにもありませんか?
後悔はしてないけど
「あの時あーしてたらどうなったんだろ?」
と思う瞬間。
※こちらの背景は
NEO-HIMEISM/雪姫 様
よりお借りしています。